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特訓1日目を終え、その日はメイディアの家に泊まった一同。
シロウを筆頭に、疲れ果てて泥のように眠った。
そして朝、まだ暗いうちから特訓をやった後にシロウは登校した。
シルビア、衛星、菫は学校へは行かずに、そのまま特訓を続けている。
「みんな、よく頑張るなぁー。」
シロウは体のあちこちが痛むのを我慢しながら通学路を歩く。
正直特訓にはついていけない。(体力的に。)
しかし、最低限、自分の身を守るために何かをやらなくていけないことはわかっていた。
「でも、ここまでやらなきゃならんのかねぇ〜。」
そんなことを呟きながら学校の正門まで辿り着いた。
しかし、そこで見たものはシロウの思考を停止させた。
「あらあら〜、シロウ様、おはようございます♪」
リーアが正門の周辺を手にしたホウキで掃いていた。
すでにかなりの量のゴミが集まっていた。
「リーアさんが、ナンデ???」
パニクって言葉がカタコトになるシロウ。
口をパクパクしてリーアの次の言葉を待つ。
「私、ここで用務員として雇ってもらったんですよ♪」
話をしながらも、手際良くゴミを集めるリーア。
メイド姿の用務員さんなど聞いたことが無い。
だが、
「校長グッジョブ!」
嬉し涙を流しながら、親指をこれでもかというほど、ピシッと立たせたシロウ。
校長が雇ったかどうかは知らなかったが、リーアを雇うという英断に神への感謝を捧げた。
「リーアさん、チリ取りやりましょう!」
リーアが返事をする前にチリ取りを装備するシロウ。
「じゃあ、行きますよー♪」
ゴミを掃いてチリ取りへと送り込むリーア。
ズシリと重くなるチリ取りだが、シロウは今それどころではなかった。
なぜなら、目の前に、リーアの、足があるから!
しかも今日はミニスカメイドだ!
セクシャルハラスメントのごとく凝視するシロウ。
ふっくらとした、柔らかそうな太股から流れるふくらはぎまでの曲線。
柔らかそうでありながら引き締まったそれは、芸術作品のようだ。
そして、真白きニーソックスと肌の色とのコントラストがシロウの息を荒げさせた。
「変態ですね〜♪」
お見通しのリーアだった。
ハッ、と我に帰るシロウ。
「あああ、足なんて、み、見てませんって、えぇ、ホントですよ?見てないですって!」
ブンブンッと千切れんばかりに首を振るが、後の祭りである。
で、シロウはどんよりと自己嫌悪に陥りつつもチリ取り係を全うした。
リーアはニコニコしていたが、心の内はよくわからなかった。
「えーと、じゃあ、そろそろ教室に行ってきます……。」
テンション低めのシロウはリーアにそう声をかけると、トボトボと歩き始めた。
「行ってらっしゃいませ、シロウ様♪」
スカートの裾を少し持ち上げ頭を下げる。
リーアのお見送り。
それを聞いたシロウはパッと振り返ると、
「行ってきま〜す!」
笑顔になって、嬉しそうに教室へ向かった。
お気軽に叩いてやってください、喜びます(笑)
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