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俺と慎悟と真矢、一応仁も同じメンバーだったな。

そのメンバーでひとかたまりになり、行動方針について話し合い。

まぁ、慎悟がまとめてくれるから楽だわな。

「騎理は勇者で固定だが、私と真矢のクラスを変更するか否か。仁はそのままでゆくのだろう?」

「あぁ。情報収集に徹するなら盗賊のクラスのほうが良さそうだと思ったんだが、

侵入したり潜入したりするつもりもない。

メイディア家から資金も出ているから欲しい情報はギルドで買うか、盗賊を雇えばいい。

盗賊としてのスキルは必要無いと俺は判断した。一応コネもあるしな。」

仁は自分の役割を決めている。

自分の出来る範囲のことをきっちりやり遂げるのだろう。

俺の役割はなんなんだろうねぇ?

『勇者』として頑張れと言われても難しい。

なにより面倒なことこの上ない。

拒否権がないのが辛いところだ。

まぁ、演じるのには慣れている。

所詮、人生なんてものは自分が主役の劇なのだ。

表情の仮面を貼り付かせて演じてやろう。

まぁ、さっさと終幕を迎えたいというのが本音ではあるがね。

「私は魔剣士にクラスチェンジしよう。」

魔術が使える剣士。

基本能力によっては、どっちつかずになりかねない感じだな。

「単なる剣士よりは、響きがよかろう?率直に言えばハクをつけたいだけだが。」

確かに聞こえはいい。

てか、慎悟のやつめレベル上げる気無しか?

「純粋な戦闘が必要なのは、魔王と相対した時のみだ。ならば、私ではなく勇者が戦うべきだ。」

勇者に全まかせかよ。

……この場合、俺じゃね?

「結果的にはそうなるが、システム的にはそうならざるを得ないのではないかと推測している。

仁の情報収集でそれを確信に近付けたいな。」

考えがあるみたいだ。

しゃあない、会長殿の仰せのままにってね。

「で、真矢はどうすんの?」

真矢は魔術師。

前回の召喚時には使うこともなかったが。

「そうですねぇ、ネクロマンサーか召喚士辺りが楽しそうなんですが。」

召喚士は楽しそうだがネクロマンサーって。

「やはり勇者一行としては、ネクロマンサーは見栄えが悪いな。私としては召喚士を薦めたい。」

慎悟の言葉を吟味するように沈黙する真矢。

しかし、絶えることのない微笑み。

……いつも笑顔ってのもなかなか怖いもんがある。

表情が読めん。

怒りながらでも笑うからな真矢は。

「では、召喚士にいたしましょう。」

にっこりと微笑む。

あれが計算し尽くされた笑みだとすれば、空恐ろしいものがある。

実際どうなのか尋ねてみたい気もするが、なんとなく怖いからやめよう……。

クラスは決まった。

あとはメイディア嬢から提供された金塊で買い物だ。

とはいっても、ここにあるものは限られている。

俺達が飛ばされた街、ルファのほうが断然品揃えは豊富だ。

なので、軽く日用品を補充したのみで前回の場所からnow loading

「で、何をすればいいんだ?」

ベッドに寝そべりながら慎悟へ問いかける。

やる気あるのかって?全く無ぇよ。

「レベル上げだ。モンスターを倒しつつ、有名になる。一石二鳥な作戦がある。」

ほう、興味深い。

体を起こして、ちょっとだけ聴く体勢。

「闘技場だ。」

ニヤリッと笑う慎悟。

名案だと言わんばかりである。

「……それって戦うのは俺なんだろ?」

俺の若干げんなりしたセリフに深く頷きやがる慎悟。

「おまえならば大丈夫だ。」

なに、その根拠の無い自信?

本人が一番信頼してないんだけど。

「騎理さんなら大丈夫ですよ。」

真矢からのダメ押し。

なぜかよくわからないが信頼度が妙に高い。

ちっ、しゃあねぇな。

「あー、わかった、わかった。やってやるよ。でも、手続きとかは慎悟がやれよ?」

やってやるのは戦いだけ。

それでも十分に破格だとは思うがね。

「よろしく頼む。まずは闘技場のシステムについて軽く説明しようか。」

戦うだけのつもりとはいえ、一応頭に入れておこう。

闘技場。

富や名声を得るために自ら参加するものや、金持ちが買った人間、雇った人間を参加させる場合などがある。

俺の場合は前者となるが、後者の人間が多いようだ。

金持ち達の趣味でありながら、自分達の力を見せつけあう場所としての意味合いもある。

戦闘システムについてだが、

種類としては、人同士が戦うタイプと人とモンスターの戦うタイプがある。

人同士の場合、一応審判はいるが、結局は殺し合いになる。

剣をもって戦うのだから仕方ないと言えば仕方ない。

戦闘終了後、待機している神官にある程度は癒してもらえるが、大怪我を治すには金がかかる。

スポンサーが出すか、自己負担。

払えない奴らは、闘技場を去るか、運の悪い奴は死ぬかだ。

モンスターとの戦闘。

審判はいない。

どちらかが死ぬまで戦いは終わらない。

どうやってモンスターを調達してくるのか気になるが、企業秘密ってとこだろう。

勝てば賞金が貰える。

スポンサーにも入る。

悪どいスポンサーは、賞金を取り上げてしまうこともあるらしい。

そんな奴は斬っちまえと思うが、そう簡単にはいかないというのが世の中ってやつだ。

めんどくせぇなぁ。

「騎理の希望はどっちだ?」

人かモンスターか。

殺すことには変わりないが、どっちが精神的に負担が少ないかが分かれ目だろう。

無難にモンスターか?

いや、モンスターとの戦闘はどちらかと言えば見世物的な要素が高い。

構図としては、モンスターになぶり殺される人間。

腐ってやがるなぁ。

ということは、そこそこ強いモンスターか、特殊な能力を持つモンスターとぶつけられるやもしれない。

ここはあえて……

「人間で。」

慎悟と真矢が意外そうな顔をしている。

まぁ、確かにこっちは避けるわな。

おそらくは、人殺しになるわけだし。

「いいのか?」

慎悟が念を押す。

「上手くやるよ。」

殺すつもりでかかってくる相手に、殺さずに勝つのはとてつもなく難しいだろう。

そこは、工夫だ。

勇者の力の見せどころってね。

「『勇者の武具』を使うけど、いいだろ?」

一応、許可の申請。

『勇者の武具』は、切り札と言える能力。

使いどころが重要。

慎悟の指示で使うタイミングを決めるつもりだったが、今回は使わせてもらう。

「うむ。とりあえずはレベル1の分は使っていい。あとは要相談だな。」

「了解。」

レベル1の剣、盾、鎧の使用許可がでた。

さて、これを使って必ず勝てる構図を作りあげるとするか……。



あとがきっぽいもの。
作者「第2章後半、騎理達の物語の始まり始まり〜。」
リーア「覚えてらっしゃらない方も多いでしょうね〜。」
作者「思い出せ!もしくは覚えなおせ!」
おわり



お気軽に叩いてやってください、喜びます(笑)


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