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「また喚ばれたか……。」
朔夜は遥かなる空にいた。
変わりない姿のそこをしばらく眺めると、以前と同じように門をくぐった。
きっと、今も変わらぬ自分の居た場所に向かうために……。
竜介とゆきは町を歩いていた。
石畳の道を進みながら竜介が口を開いた。
「ゆき。」
「なに?竜介君。」
「今度は俺から離れるなよ。」
「え?あ・・・、う、うん!」
心無しかゆきは竜介に近寄る。竜介は少しだけ歩調を落とした。
二人は並んで歩いた。
照りつける太陽。
肌を焼くような光を、纏ったマントで防ぎながら響は足を止めない。
隣りを歩く織葉も同じ格好で歩いている。
「織葉、今回こそ魔王を倒す。」
「えぇ、わかっとります。」
それきり二人は黙ると荒野を行った……。
「来たな……。」
重厚な鎧を着込んだ男が呟く。
闇がまとわりつく部屋。ロウソク一本だけがこの部屋の唯一の明かりである。
男は愁いを帯びた表情でうつむくと、思考の海に埋没した……。
お気軽に叩いてやってください、喜びます(笑)
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