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カツン、カツンと足音が響く以外に音の無い場所。

壁は見たことのない材質で出来ており、火でも魔術でもない明りが道を照らしていた。

無機質過ぎるこの場所を、純粋なる闇が歩を進めていた。

「……やられたか。まぁ、よい。足止めにはなった。」

四体の使徒の気配が無くなったことに大した感慨も無く、ただその事実のみを受け入れた闇。

「……しかし、対策はしておくか。」

闇の感覚が世界に広がっていき、悲しみ、憎しみ、恨みなどの負の感情を集め始めた。

今戦場となっているトリオンから濃い負の存在力が吸いあげられていく。

禍々しい黒き存在力を練り上げる。

そして、地上に強大な存在力を持つ闇の巨人が具現した。

「少なくともあの巨人を操る勇者は足止め出来るだろう。」

闇は歩調を緩めることもなく、目的地を目指した。

そして、眼前には頑丈そうな壁が立ちはだかる。

チカチカと点滅する光と、いくつもの出っ張りがあった。

『ここから先は暗証コードの入力と認証カードが必要です。』

女の声がどこからか響いた。

闇にとってそれは意味不明な言葉であり、そもそも言葉すら不要なものであった。

「……。」

無言で右手を壁に向かってかざすと、黒に染まった純粋な暴力をぶつけた。

破壊の力は無慈悲に襲いかかり、壁を破壊する。

破片が撒き散らされると同時に、道が赤く照らされた。

『緊急事態発生!第一隔壁が破壊されました!侵入者の排除を最優先事項にします!』

無機質ながらも警戒を発する声。

それがどうしようもなくうっとうしく感じた闇は、手当り次第に破壊を振り撒くことにした。

天井も床も左右の壁も闇が作り出した黒い剣の斬撃でズタズタになっていった。

道を塞ぐ隔壁を次々と突破してゆく闇。

『エラー発生!侵入者の排除を優先!エラー発生!侵入者の排除を優先!』

どこからか降ってくる声はただ同じことを繰り返すだけだった。

闇の為すがままに蹂躙されてゆく。

「いやぁ、まさか防御システムが働かないとはねぇ。年代ものだからかなぁ?」

さわやかな笑顔を張り付かせて、まるで散歩をしているかのように現れたのは輝。

破壊を止めて振り向いた闇はニヤリッと笑った。

「やはり貴様が一番早くきたか。」

「そりゃまぁ、あの程度じゃねぇ?」

お互い余裕の態度を崩さない。

輝は自分のいた世界でも見たことのないこの場所を眺めて、思わず苦笑いを浮かべた。

「聞いていた通りの場所だけど、出来れば暴れる前の状態が見たかったなー、なんて思うんだけど。」

「まだ始まったばかりだ。貴様はただそこで見ているがいい。」

黒の剣を構える闇。

輝も剣が丘を展開してインフェルノを取り出した。

「いやいや、そうはいかない。ここまでなら許せるけど、中枢部を破壊させるわけにはいかないからね。」

「ふっ、我としても貴様を生かしておく理由は無い。我が剣、そろそろ返してもらおう。魔剣を統べる王よ!」

ざわめくようにして広がる殺気。

それを涼しげに受け流して剣を構える輝。

「魔剣王の名にかけて死守させてもらう。命を賭けてくれた勇者達のためにもね!」

ここから先は正真正銘に言葉は不要である。

お互いの必殺の力をぶつけあう戦いが始まった……。



あとがきっぽいもの。
作者「短いですな。」
麻衣「ですね。」
作者「これ以上書くと中途半端になりそうなんで分けることにしました。次回に期待するべし。」
麻衣「はーい♪」
                   おわり



お気軽に叩いてやってください、喜びます(笑)


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