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トリオンの城のある一室で僕達は集まっていた。

「光騎さーん、これはどうですかぁ〜?」

「なんでメイド服やねん。」

思わず関西弁でツッコんでしまった。

愛ちゃんがメイド服を着てクルクル回っている。

ああっ、なぜスカートを持ち上げようとするのさ!?

そもそも、なぜこんな状況になったかというと、

「愛ちゃんにちゃんとした服を着せないとダメよ!」

そう美綺姉が突然宣言したのである。

「そうですね!水着みたいな格好じゃ、恥ずかしいですよね!?」

麻衣ちゃんがなんだか一生懸命に愛ちゃんを説得しにかかる。

「いえ、別に?」

しかし、愛ちゃんはきょとんとした表情でサラリと受け流すのであった。

「着るべきよ!むしろ着なさい!目に毒ってもんよ!ねぇー、光騎君?」

そこで僕にふるのは過酷というものではないだろうか奏歌ちゃん?

「えぇ〜、見たくないんですかぁー?光騎さ〜ん?」

愛ちゃんがメロンを揺らし迫りくる。

いや、なんていうか、正直な話をすると、見たくないというのは嘘になる。

でも、反射的に見てたりすると、美綺姉が少し怒ったような、泣きそうな顔でつねってくるのだ。

なんとなく四面楚歌。

だけど、九条さん達からの反対票があったものの、愛ちゃんにはちゃんとした服を着せることに。

九条さん達には、

「服を着てても魅力的じゃないですかー。」

と説得を試みたら、

「おぉう!?チラリズムってやつか!」

曲解された。

いまいち言葉が届いてないけど、もう面倒だからいいや……。

で、冒頭に戻る。

「どうよ?私のコーディネートは?」

美綺姉が腰に手を当ててふんぞりかえる。

「メイド服って。それ普段着にするの?」

「主と従者の姿を体現するものだと聞きましたよ〜♪」

スカートの裾を持ち上げて綺麗なお辞儀をする愛ちゃん。

メイドを完璧にこなす予感。

「いや、普通の服にしなよ。」

凄くまともなことを言ったと思う。

でも、美綺姉達はやれやれとでも言いたげに首を振っている。

「普通なんて面白くないじゃん?」

どうも刺激のある生活をお好みのようで。

平穏が一番だと思うのだよ僕は。

近くにメイドとかいたら平穏が遠のいてゆく気がする。

愛ちゃんが着てると余計に!

「そんなことないですよー♪ご奉仕しまくりです♪」

なぜか手をワキワキさせて近付いてくる愛ちゃん。

思わず後退って距離を空けてしまう。

「……そういえば、前から思ってたんだけどさぁ〜。」

美綺姉が唐突に語り始めた。

いわゆる、いたずらっ子な表情で。

……一体何をたくらんでいるんだろう?

「光ちゃん、女装似合うんじゃね?」

「……は?」

美綺姉がわけわからんこと言い出した。

まともに会話のキャッチボールをするよりもダッシュで逃げたほうがよい雰囲気。

「それはなんだか面白そうだね美綺さん。」

奏歌ちゃんが相槌を打ちながらニンマリと笑う。

……やばい!

なにやら危険が迫ってきそうな感覚!

ここにいてはダメだ!

「あっ、僕、用事思い出したから!」

部屋の扉を視認。

よし、今なら壁は無いな。

足を一歩踏み出した瞬間、

「どこへ行くんですか光騎さん?」

にっこりと花のような笑みを浮かべながら立ち塞がる麻衣ちゃん。

いつの間にっ!?

「だけど!ここで立ち止まるわけにはいかないんだぁー!」

麻衣ちゃんの横をすり抜ける。

手が伸びて掴まれそうになったが上手くかわせた。

敏捷性では麻衣ちゃんにも負けないのさー。

このまま扉を出てダッシュだ!

扉を勢いよく開けて、僕が風になろうとしたその時、後ろから軽やかな足音が聴こえた!

「ターゲットロックオンですよ〜♪」

愛ちゃんが僕と同じ速度で駆けてくる。

だけど、同じ速度なら追いつけないはずだ!

「むぅ、速いですね。ならばリミッター解除です♪」

なぬ!?

あっさりと人外のスピードへ切り替える愛ちゃん。

笑顔でそのスピードを出すメイドって、かなり怖いんですけど!

一瞬で距離が詰まり、容易く併走。

ガッシリと肩を掴まれた。

「ひぃっ!?」

異様な迫力を感じて裏返った声が出てしまった。

「さぁ、お着替えしましょうね〜♪」

半ば引きずられながら部屋へと連れていかれる。

「……タスケテクダサイ。」

懇願の声は届いちゃいないのである。

そのまま拉致されて部屋で着せ替えさせられるはめに……。

「もうお婿に行けやしない……。」

愛ちゃんとお揃いでメイド服を着せられましたよ。

しっかりお化粧までされていたり。

「超似合うよ!」

ビシッと親指を立てて満足気な美綺姉。

「光騎君は童顔だからよく似合うね。」

奏歌ちゃんは僕の髪をとかしながらリボンを付けようとしている。

このフィールドに味方はいないようだ……。

「こ、光騎さん、次はこっちを着てみませんか?」

麻衣ちゃんが暴走気味なのは気のせい?

「ダブルメイドアタックとか使えそうですねぇー♪」

楽しそうな愛ちゃんには申し訳ないが、一見必殺技っぽいその技、

僕にとっては自爆技になりそうなのですが。

なにはともあれ、こんな風に遊んでいられる今の内だろう。

だから、皆に遊ばれてる?のもいいかなぁ、と思わないでもない。

……まぁ、限度はあるけどね。



あとがきっぽいもの。
作者「もっと短い話をたくさん書く方向で行きたいのだが、どうじゃろ?」
リーア「書けばいいじゃないですか♪」
作者「うん。とりあえず、第2章の後半は七月から入ろうと思ってるのでそれまではSSを書きますよ。」
リーア「すぐに七月になりそうですけどねぇ〜。」
作者「まぁねぇ〜。」
おわり



お気軽に叩いてやってください、喜びます(笑)


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