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旗艦エターナル・ピースに帰投するフリーダム。

背中の二十基のドラグーンパックをパージして換装する。

その名は『ランス』。

突撃剣である。

ビームサーベルの刃を持つドラグーンで、ドラグーンによる接近戦をするために開発された。

扱いが難しいため今のところキラにしか扱えない。

「これならあれを墜とせるはずだ…。」

OSのチェックをしながら呟く。

技術者顔負けの情報処理能力で終らせると、再起動させる。

「この手に、自由と平和を掴むまでは!」

戦場の宇宙へ、再びはばたくフリーダム。

世界は混沌としていた。

「…あの殺意は核ミサイル…。一体どれだけの命を奪えば気が済むんだ!」

キラはランスドラグーンを展開した。

いくつものランスがジュノサイドの腕を、足を、頭部を断ち斬る。

ジュノサイドは飛び交うランスに対応出来ずに右往左往している間に次々と撃墜されていく。

ダガーが懸命にランスドラグーンを追うが、通常ドラグーンに撃ちおとされる。

「当たれぇぇぇっ!」

四方八方から迫りくるランスドラグーンにより、ジュノサイドはあっという間に破壊されていった。

「くっ、ジュノサイドまでもやられるとは!だが、ジュノサイドさえも布石に過ぎん!」

盟主は新たな命令を下す。

それこそが青き清浄なる世界を築くと疑わずに。

「目標点入力!誤差修正!照準良し!いつでも撃てます!」

「青き清浄なる世界のために、『アポカリプス』撃てーっ!」

月基地でうごめくのは純粋なる破滅の力。かつてジェネシス、レクイエムの非ではない力が今まさに放たれた。

体を駆け抜ける憎悪。

圧倒的な破滅の力を感じとったキラは通信を開く。

「全軍退避!いますぐ戦域を離脱しろー!」

だが、ほとんどのものが間に合わなかった。

そして最も残酷で悲惨なこと、それはプラントの一つが『アポカリプス』によって撃ち貫かれたことだった…。

呆然と撃ち貫かれたプラントを見る。

一体、何人の人が犠牲になったんだ?

キラは今、絶望の淵にいる。

たくさんの命が手の平から水のようにこぼれ落ちていく感覚。

この想いと力だけでは大事なものを守るのに足りないというのか?

「撃たれたら撃ち返して…。この連鎖を断ち切ることはできないのか?…いや出来る。二度と撃ち返せないようにすればいい!」

今、再びキラの心に宿る憎悪の炎。

澄み渡る意識の中で残酷な自分と出会う。

『所詮、人と人がわかりあえることはない』

『互いに滅ぼしあい、どちらかが滅びるまで戦い続ける運命』

『妬み、憎み、殺しあう。憎悪の連鎖。歴史は繰り返される。』

『正義、自由、平和。そんなものは夢と散る幻想。』

『もうこんな世界にはいたくない……。いやもうこんな世界はいらない。』

『戦うために生まれたわけでもなく、創りだすために生まれたわけでもない。そう僕が生まれたのは世界を滅ぼすため……』

キラは血塗られた剣をかざす。

全ての魂の自由のために……。

「もうすぐ君に会いにいくよ、ラクス…。」



『レクイエム』の時とと同じ悲劇が繰り返されようとしている。

バルトフェルドはプラントを撃たれたことにより乱れた軍の、統制を立て直すのに必死だ。

その時、軍司令部に謎のコードが届く。

「コード『ネメシス』だと?」

発信元はフリーダムからだった。

キラへの通信を開く。

「おい、議長。ネメシスってのは何だ?」

モニターごしのキラの表情をうかがう。

何かいつもと違う雰囲気を感じる。

喜怒哀楽のどれでもない感情。

ただそこにあったのは虚ろな空白のみ。

『…罰を与えるんですよ。愚かな人類が産み出した、重い咎をもつ僕がね。』

プラント軍事要塞から射出される、コード『ネメシス』。

フリーダム専用の追加装備であり、それはただの一機で全てを滅ぼす力を持っている。

「待て、キラ!おまえは一体、何をしようとしている!」

『今なら、あの人の言葉がわかる…。そして裁く権利があるのは世界で僕だけ……。』

一方的に通信が切られる。

バルトフェルドは苦悩の表情を浮かべるも、どうしたらいいかはわからなかった。

「ダメだ…、あいつが本気になったら、止められるやつは誰もいない…。」

滅びの予感。

心中を駆けめぐるのは嫌な静けさ。

「相対速度合わせ…。ドッキング完了…。」

フリーダムはネメシスとのドッキングを完了させると、月の連合軍へと飛びたった…。

お気軽に叩いてやってください、喜びます(笑)

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