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「アスラン、キラが暴走を始めた。もうおまえしか止められるやつがいない。」

オーブへの量子通信。

バルトフェルドはアスランへと連絡をとっていた。

「…キラ。一体何をしているんだ…。」

「アスラン、行くんだろ?」

カガリはアスランを見つめる。

「あぁ、あいつは昔から危なっかしくて…、俺があいつを止めないと。」

「わかった。私の弟を頼んだぞ。」

軽い抱擁の後、アスランはモルゲンレーテへと向かった。

キラを止めるための力を得るために。

「アスラン・ザラ、アブソリュード・ジャスティス、出る!」



「うわぁぁぁぁー!」

キラは無我夢中で破壊の力を振るう。

為す術も無く散っていくザフト兵。

「えぇいっ!ガイアで出る!後は頼んだぞ!」

バルトフェルドは部下達に後をまかせると、出撃した。

(これ以上、ザフト兵をやらせるわけにはいかない…。刺し違えてでも…。)

「…ガイア、バルトフェルドさんか。」

ドムを叩き斬りながら人間離れした知覚で確認する。

そして、新たな敵として認識したキラはガイアに襲いかかる。

「くっ!やはり無茶だったか。」

シールドを掲げ防御するも、いくつもの展開するドラグーンに対処しきれるはずがない。

右腕が左足が破壊される。

フリーダムの銃口がコクピットへと定まる。

「ここまでか…!?」

その時、割り込んでくる機体が。

『キラーッ!!!』

「アスラン!?」

ジャスティスから放たれたビームを避けるキラ。

『やめるんだ、キラ!自分が何をしているのかわかっているのか!?』

「・・・わかってるよ。僕はみんなに罰を与えるんだ。」

『神にでもなったつもりか!』

「そうじゃないよ。僕は僕を作ったこの世界に唯一罰を与える権利がある!欲望から生まれたこの力で、この世界の全ての欲望を消し去るんだ!」

『欲望の全てが悪いわけじゃないだろ!?』

「じゃあ、なんで戦いは終わらないんだ!?自分達の都合のために作られたモノはどんな夢が見られるっていうんだ!?」

『だからおまえは言ったじゃないか!争いを無くす方法、皆が手を取り合っていける方法を探そう、って!』

「無理だったんだよ。人にはもう限界が来たんだ。」

『そんなことはない!生きていれば変えられる!人の心だって、世界だって!』

「変わらないよ。人は未来永劫、同じことを繰り返すんだ。だから僕が、この世界を、滅ぼす。」

『もう言葉が通じないっていうのか…あんなに一緒だったのに!』

「君は僕に似ていた。けど、違うんだよ…」

フリーダムがネメシスを分離する。

そして、ドラグーンを展開してジャスティスを狙う。

『おまえを、力づくでも止めてみせる!』

ジャスティスもドラグーンを展開した。

フリーダムのビームライフルがジャスティスを捉える。

ジャスティスはサーベルを抜き放ち、接近戦に持ち込もうとする。

ビームライフルを避けつつフリーダムに迫るジャスティス。

ドラグーンからのビームがジャスティスに命中する。

しかし、それは反射してドラグーンを破壊した。

「リフレクトコーティングか!」

ジャスティスは暁と同等の防御力を得て、オーブの正義の守り手となっていた。

『うおぉぉぉぉー!』

振りかざすサーベル。

フリーダムもサーベルを抜き放ち対抗して、鍔競りあった。

『ラクスだってこんなことを望んでいないはずだ!』

「君に……君に何がわかるっていうんだ!」

キラの叫び、アスランの想い。

それらが二人の心を交錯する。

今、二人は共感していた。

悲しみ、怒り、苦しみありとあらゆる感情が駆け巡る。

『こんなにも心が通じあえるのに、それでも人に絶望してるのかキラ!』

「…僕だって!僕だって嫌なんだ、こんなこと!それでも誰かがやらないといけないことなんだ!」

ランスドラグーンがジャスティスを囲む。

『クッ!こんなことは誰もやっちゃいけないんだ!』

ジャスティスのドラグーンがバリアを張る。

ランスは弾かれた。

ジャスティスのビームライフルがバリア越しにランスを撃ちおとす。

「こんな世界はいらない!この世界にはいたくないんだ!」

フリーダムがサーベルを両手に持つと、猛スピードでジャスティスに突っ込んでいく。

ジャスティスはバリアを解くとサーベルとシールドを構える。

『目を覚ませキラ!俺達はただの人間なんだ!ただの人間に世界が測れるはずがない!』

二刀で斬りかかるフリーダム。

サーベルで鍔競り、シールドは火花をあげる。

何度も刃を合わせる。

一瞬の隙をついてフリーダムのサーベルがジャスティスの頭部を貫いた。

ジャスティスがフリーダムの左腕を斬り裂く。

「クッ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

研ぎ澄まされていく感覚。

二人は今、人の新たな感覚の中にいた。

『なんだ!?この感覚は!?』

散っていったものの悲しみが、託された想いが渦巻く。

アスランの目の前に現れたのはミゲル、ニコル、ハイネ、シン。

(みんな…なんでこんなところに…)

心に語りかけてくる。

誰にでも明日はあると。

光に満ちた世界があると。

キラの目の前に現れたのはラクス、フレイ。

(会いたかった…。この世界でもう一度…)

心に語りかけてくる。

疲れていたら休んでもいいと。

世界にはまだ希望はあると。

「…そうか、生きてる限りは戦い続けないといけないんだ。欲しい明日を手にいれるために…。」

キラの目には、もう流すまいと決めていた涙が流れていた。

心の底に澱んでいた憎悪は薄れていく。

目を閉じて思いかえす、今までの戦いの日々。

いつだって戦い続けていた。

「簡単なことだったんだ…。出来るか出来ないかじゃなくて、ただやると。出来るまでやればよかったんだ…」

『キラ、今からでも遅くは無い!一緒にやろう!』

アスランが手を差し出す。

キラはうれしかった。

まだアスランは、自分を信じてくれていることを。

帰る場所があるということを。

「ごめんねアスラン。僕は一緒にはいけないよ。僕は取り返しのつかないことをした…」

『そんな…それでも!おまえは帰ってこい!生きて償えばいい!』

アスランの心からの叫び。

キラの心に痛いほど響く。

それでもキラの心は揺るがない。

「ありがとう。でも、僕はその罪に耐えられるほど強くないんだ…。勝手だってわかってるけど…。さよなら、アスラン…」

フリーダムはその羽根を広げると宇宙を駆けた。

『待つんだ、キラ!』

それを追おうとするアスラン。

ジャスティスを発進させるが、その時フリーダムが振り向く。

「さよなら、カガリを頼んだよ。」

ジャスティスの関節を撃ち抜き、機動力を奪った。

『キラァーッ!』

もう追うことは出来なかった。

ただフリーダムが去っていくのを見送るだけ。

深淵の宇宙を駆ける抜けるフリーダム。

「世界は……きっと……。」

星の光が眩しすぎて、キラは瞳を閉じた……

〜THE END〜

お気軽に叩いてやってください、喜びます(笑)

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